傾聴こそ愛情、時間を割き話を聴いてあげること 愛情とは何か考える

「見返りを求めないで与えることloving kindness 本当の愛情とは何か」で、本当の愛情とは「見返りを求めないで与えること」と、そして普段私たちは何気なくこのことを実践しているのだ、ということをお話しました。

「見返りを求めないで与えること」が愛情と言われて、反論する人は少ないと思いますが、愛情の対象が身近な存在、例えば家族だったり、友達だったり、恋人だったりすると、かなりハードルが高くなる気がしますよね。

今回は、身近な人に対する愛情とは何か、具体的にかつ実践可能な状態になるまで、掘り下げて考えてみましょう。

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▐| 与えること =「相手がしてほしいこと」と「あなたがしてあげられること」のバランス

愛情とは「見返りを求めないで与えること」であるとすれば、見返りを求めないで与えることとは、基本的に、見返りを求めないで、人に何かをしてあげることです。

自分は何をしてあげられるのか、相手は何をしてほしいのか、しっかり見極めて、バランスを取ることです。

具体的に相手が何をしてほしいのか分かるときは、こちらも楽で、そのことを自分がしてあげられるのかどうかで、判断がつきます。

例えば
– 友達が外出先で、車のバッテリーが上がり困ったとき、あなたに電話してきた。
– 引越しするから、家具を運ぶのを手伝ってくれないかと頼まれた。
– 今日自分は熱があって娘の幼稚園のお迎えに行けそうにないから、代わりに迎えに行ってくれないか頼まれた。
– 夫が病気になって、今日は介護に忙しい。

自分がしてあげられることは、はっきりしています。相手があなたに求めることも、はっきりしています。

それでは身近な人から相談があると持ちかけられたときは、どうでしょう。

友達が冷めた夫婦関係の夫について、母親が折り合いが悪い姑について、同僚が上司のパワハラについて、など。

まあ、大体みなさん察しがつくと思いますが、相談されたときは、相手は話を聞いてほしいんです。悩んで苦しい胸の内を、誰かに聞いてほしいんです。

どうしたらいいかと人から相談を受けたとき、ここぞとばかりにあれこれアドバイスをしたり、自分の体験談を話す人がいます。

これでは相手に与えていることになりません。しかし、本人は、相談してきた人に自分は相談にのってあげたと、かなり満足したりして、これって単なる自己満足です。何も相手に与えていません。

自分がしてあげられることは、アドバイスだったかもしれませんが、それは相手がしてほしいことではないのです。しかもそれは、自分がしてあげられることではなく、単に自分自身がそうしたかったことです。

だから後で、「自分はあの時相談にのってあげて、◯◯するようにアドバイスしたのに、あの人はちっとも自分の言うことを聞かない」なんて、腹立だしく思ったするのです。

相手があなたに求めているのは、アドバイスより、聞いてもらうことです。

▐| 傾聴こそ与えること、最大の愛情

直接あなたに相談があると言ってくる人には、「ああ、この人は自分に聞いてほしいんだな」と分かります。

しかしそうでない場合、何となく落ち込んでいる人、元気が無い人、明らかに普段とは様子が違う人、など、あなたに言葉で直接、相談があると持ち込んでこない場合はどうでしょう。

やはりこの場合も、聞いてほしいんです。ただ相手が話す準備があるかどうかが、鍵で、話す準備、つまり話したい心境になっているかどうかを見極める必要があります。

例えば最近離婚した同僚が、何気なく

「大変だった。(元)旦那はあんな性格だし」

とつぶやいたとき、あなたは「離婚したばかりだから、そっとしておいてあげよう」と相槌を打ってその場を離れたとします。

でもこれって逆。

あなたが同僚に離婚について聞き出したわけではなく、同僚の方からポロリと離婚について口にした時点で、話しを聞いてというサインです。

みなさんも子供の頃、経験があると思いますが、元気が無いときに親が心配して、「そういうときは、◯◯したらいい」「△△しなさい、そうすればうまくいくよ」と、必死であれこれアドバイスをしてくる。アドバイスと言うより、ほぼ命令に近いくらい、「□□しなさい」と言う親もいます。

親心からかもしれませんが、子供からしたら、勇気を出して学校で何があったのか話したのに、何だか自分が責められているような、批判されているような、そして命令されているような、そんな気持ちになります。私も子供の頃、経験ありました。

子供からしたら、話しをじっくり聞いてほしいんです。ただ、話しを聞いてほしい。それだけなんです。

子供の場合だけでなく、相談に乗ってほしいという人のほとんどは、とにかく話しを聞いてほしい。

そしてあなたができることは、話しを聞いてあげることです。そのための時間を割いてあげることです。時間を与えること。

相手の話しを傾聴することは、とても難しいことです。話しを受身で”聞く”のではなく、能動的に“聴く”のです。難しいからこそ、傾聴は最大の愛情なのではないでしょうか。

話しを聴いているつもりで、実は相手より自分の方が喋っていた、何てことにならないように、8対2の割合が目安です。これは、あなたは8割聴いて、2割喋るということです。

例えば、友達と1時間一緒に過ごしたら、1時間のうちの8割は聴いて、2割の時間は喋るということ。

自分では8割は聴いているつもりでも、実際は半分近く喋っていた、ということはよくあります。ですから携帯の時計や腕時計などで、実際に時間を確かめながら、会話を進行させると良いです。

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▐| つぶやきとまとめ

毎日忙しい現代人にとって、誰かのために時間を割くことは、本当に難しいです。

そして話しを聴いてあげるとなると、さらに難しい。

だからこそ、誰かのために時間を費やして、話しを聴いてあげることは、これ以上ないほどの愛情なのではないでしょうか。

昔、彼氏と別れて辛いとき、私のアパートに飛んできてくれて話しを聴いてくれた友達Sさん。

別の元彼と分かれたとき、一晩中私の話し付き合ってくれた、親友のAさん。

うつ病になって、でも誰にも言えないで一人で悶々としているとき、「何があったか、正直に話して」と、私から話しを聞き出してくれた、大親友のPさん。

私も彼女彼らのように、誰かが話し聞いてほしいとき、側でじっと耳を傾けているような人間になりたいと思います。

以上、最大の愛情とは、誰かのために時間を割いて、じっくり話しを聴いてあげること、についてでした。

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