夫や彼氏がうつ病で女性はどう接したらいい?接し方・会話・話し方

うつ病は男性より女性に多い病気です。しかし働く10人に1人は鬱と診断されたことがあるとの報告があるように、男性にとってもごく身近な病気であることには変わりはありません。

一家の大黒柱として、外で頑張って働いてる夫が、仕事上のストレスからうつになってしまうケースはよくあります。職場の人間関係、任されたプロジェクトに対する重圧や責任、ノルマ達成のプレッシャーなど、仕事ではストレスになりやすい要因が多くあります。毎日このような環境に身を置いて働いていれば、うつ状態になったとしてもおかしくありません。養わなければいけない家族がいれば、そう簡単に仕事を辞めるわけにもいかず、限界まで我慢したり。

このように夫や彼氏、つまり男性がうつ病になったとき、妻や彼女はどのように接し、サポートしたらいいのでしょうか。

今回はうつ病の男性への接し方、話し方、会話など、コミュニケーションの観点から、そしてサポートする女性が気を付けなければいけない注意点をまとめました。

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▐| 夫が暴言?男女の壁とうつ病

テレビドラマや映画では、うつ病のキャラクターは、男でも女でも、悲観的で気分が落ち込んでいてよく泣いています。ですからうつ病というと、そういった症状が代表的で、そういった症状は一般的にもよく理解されています。

もし夫がこのような症状のとき、家族は、あぁ、鬱がそうさせているんだなと分かります。

しかし、マイナス思考、気分が落ち込んでる、涙が出る以外でも、うつ病の症状は多くあります。

うつ病の詳しい症状については「うつ病の身体的・精神的症状と特徴まとめ一覧」をご覧ください。

例えば女性としては、思わず怖いと感じてしまうほど、男性がイライラして暴言を吐く。これは男性のうつ病の特徴の一つです。

うつ病のときも、男性はいわゆる男らしくうつ病になるのです。つまり外に向かう。

このような事実を、サポートする女性はしっかり理解しておかなければいけません。

例えば医師にうつ病というほどではないが、軽度の鬱と診断され、抑うつ剤を処方された男性。いつもイライラしていて、子供の面倒は見ず、部屋に篭もりネットやゲームばかり。男性の妻はもっと子供と遊んでほしいと話します。しかし夫は怒鳴り返した挙句、鬱になったのはお前のせいだと妻を責めます。夫の乱暴な態度に、家族としてやっていく自信が無くなり、妻として限界。しかも鬱と診断されても仕事は普通に行くし、お風呂に入り、トイレに行き、箸を持ってご飯を食べていて、自分の身の回りのことはしている。一体どこが鬱なんだと妻は思うわけです。

しかしイライラしたり、家族に暴言を吐いたり、部屋に閉じこもったりして現実逃避の行動をとったりするのは、男性のうつ病の特徴といえます。

このようなうつ病の男性の症状は、女性のうつ病患者ですら、もしかしたら理解できない部分があるかもしれませんね。

ましてやうつ病やうつ状態になったことのない女性なら、全く理解できなくても無理のないことでしょう。

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▐| 夫や彼氏がうつ病で、接し方は?

サポートするのが女性で、男性がうつ病のとき、男女の壁が大きく立ちはだかります。

まず夫や彼氏の様子が最近おかしいと感じ、鬱ではないかと疑ったとき、どのように夫や彼氏に話せばいいのでしょうか。

妻や彼女として心配なのは分かりますが、いきなり「鬱じゃない?病院で診てもらったら?」と夫や彼氏に言ったところで、素直に「はい」と聞き入れることは、まずありません。

本人も、ちょっと最近おかしいと感じているはずで、それを女性に指摘されると、男性によっては”怒り”となって返す人もいます。女に言われたという男のプライドが許さないのか、とにかく図星なだけに、腹が立つのか。結果、喧嘩に発展することも。

こっちは心配して言ったのに・・・、と女性としては言った損ですよね。全く腹が立つ。

もうちょっと具体的な会話方法を見てみましょう。

男性がうつ病なら「尋いて、聴く」

「鬱じゃない?病院で診てもらったら?」といきなり提案すると、まるで指示されたかのように、あるいは男性によっては女に命令されたと捉えることも。

女性としては腹が立ちますが、その腹立だしさは一旦置いて、夫や彼氏が心配なら、尋いて、聴いてあげることを実効します。

1. 尋く

やはりいきなり「鬱だ」と断定されれば、誰でも抵抗するかもしれません。最初は何気なく尋ねることです。しかも下手に出て。

「間違っていたらごめんなさいね。最近、何か、こう・・・、何かあった?大丈夫?私の勘違いかもしれないけど」

これで男性が話してくれたら次の「聴く」へ進む。

しかし、

「別に何も無いよ」

というそっけない返事なら、

「そう、私の思い過ごしなら別にいいの。ま、何かあったら言ってね。いつも、味方だから」

と、落ち着いた態度でさらっと返しましょう。散々暴言を吐かれた後で、悔しさや腹立だしさはあるかと思います。それでも夫や彼氏のために何とかしたいという気力が残っているなら。

2. 聴く

もし男性が話してくれたら、100%聞き手に徹して、話を聴くことです。途中、こうしたらいいとか、あなたがこうだからよ、と話を折ってしまわないように。ここでも酷いことを言われた記憶が蘇り、言い返したくなるかもしれませんが、うつ病がそうさせているんだと自分に言い聞かせ、しっかり相手の話を聴いてあげます。

人は通常、自分の胸の内を吐き出せば、相手の話を聞き入れる準備ができています。だからといって病院へ行くことを急かしてはいけません。伝えることは、自分はいつでもあなたの味方だということで、病院へ行けということではありません。

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▐| サポートする側の注意点

鬱がそうさせているとは頭で分かっていても、夫や彼氏から受けた攻撃的な態度や心を傷つける言葉は、そう簡単に忘れることはできません。また相手が落ち込んでいる様子から、自分も同じように落ち込んでしまったり。

そういったことを繰り返す内に、サポートする人たちまでもうつ状態になってしまうことがあります。

その悪循環に陥らないためにも、サポートする側が注意したいことを、ミシガン大学のうつ病センターよりまとめました。夫や彼氏に対し、具体的にどう接するかにも結びつきます。

  1. 正しい知識を得ること
    当事者しか分からない苦しみがありますが、それでも正しくうつ病について学べば、サポートする人も、夫のこの行動はうつ病が原因だと理解できます。
  2. 今ある状況や現実を受け入れる
    夫のうつ病が原因で、家族全体が崩壊の危機ということは珍しくありません。それでもその現状を受け入れ、そこがうつ病を克服するための、または家族が直面している問題を解決するためのスタートポイントです。ただ夫がうつ病を克服したからといって、家族の問題が全て解決するわけではありません。
  3. 私たちはみんな一緒と団結する
    うつ病の夫も、その家族のメンバーも、みんなバラバラ、孤独に感じているものです。しかしそれではうつ病を克服することはできません。一致団結する必要があり、常にそういう姿勢であることを意識し、確認しあうようにしましょう。
  4. うつ病患者を責めたり、自分を責めたりしない
    問題が起こると、ついお互いを攻め合ったり、自分自身を責めたりします。うつ病になったのは誰のせいでもありませんが、うつ病を克服するには家族全員がそれぞれ責任を持つ必要があります。
  5. 過剰な期待をしない
    人が一日でできることには限度があります。ましてやうつ病であればその症状や、薬を服用していればその副作用から、できることはさらに限られるかもしれません。その日にしなければいけない優先順位をつけて、現実的に何ができて何をしなくてもいいのか、決めましょう。そして鬱が酷いときにはできなかったことができるようになったら、それがどんなに小さなことでもしっかり褒め、一緒に喜びましょう。
  6. コミュニケーション能力を磨く
    うつ病の夫や彼氏といると、こっちまでついマイナス思考になりやすいかもしれせんが、できるだけプラスになるよう、コミュニケーションの方法を学ぶことです。どう言えば、喧嘩にならずに自分の言いたいことを理解してもらえるのか、考えてコミュニケーションをとります。
  7. 感情的にならない
    必要以上に気を使ってうつ病の夫と話していると、何かちょっとしたことを伝えるだけなのに、ついつい感情的になってしまいがちですよね。そうなると別の家族にも伝染して、大きな言い争いに発展したりすることも。何かものごとを伝えたりお願いするとき、感情的にならない方法を見つけることです。
  8. 楽しいことを話し合って、計画を立て、実行する
    カップルとして、家族として、一緒にやってみたいことを提案してみましょう。大きなことでなくてよいので、みんなが楽しめるような何か。例えば公園へお弁当を持ってピクニックへ出かけるとか、映画を観に行くなどです。近所を散策するでも十分です。
  9. 体を動かす
    うつ病になると気力を失い、家に閉じこもりがち。しかしちょっと体を動かすだけでも、うつ病治療に効果はあります。一緒に体を動かすことを促しましょう。
  10. 一人で抱え込まない
    同じような境遇の人たちと話し合ったり、情報交換したりでき、精神的にも支えになることから、サポートグループの存在は大きいです。住んでいる地域にそのような団体はないか、探してみましょう。また、子供の送り迎えや買い物代行などを請け負ってくれるサービスを利用するのも手です。とにかく一人で全部抱え込まないで、助けてもらえることは助けを借りましょう。
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▐| 最後に: 自分の健康が第一

誰かをサポートするときは、まず自分が健康でなければいけません。うつ病の夫を支えて、自分も鬱になってしまっては元も子もないです。うつ病の人と一緒に暮らしている人の40%が、ひどいストレスを感じていて、そのうつ病の人と同様、カウンセリングなどケアが必要な状態だとか。

家族のために、パートナーのために、自分の健康が一番大事なのです。

以上、夫や彼氏がうつ病で、サポートする女性はどう接したらいいの?接し方、会話の仕方、話し方についてでした。

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References

Beyondblue. What to Say and Why
https://www.beyondblue.org.au/get-support/have-the-conversation/what-to-say-and-why

May Clinic. (2016, May 16). Male Depression: Understanding The Issues. Retrieved from http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/depression/in-depth/male-depression/art-20046216

University of Michigan Depression Center. We Are In Together. Retrieved from http://www.depressiontoolkit.org/family-friends-caregivers

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