子供と話すように接すること!うつ病の男性・夫彼氏と話すコツ4つ

うつ病の男性の特徴的症状については、これまで何度か取り上げてきました。

詳しくは、
「男性のうつ病はイライラ攻撃的?特徴的症状まとめ」
「うつ病を軽視する言ってはいけない禁句言葉まとめ 家族友達の接し方」

では実際に、自分の夫や彼氏・恋人がうつ病の場合、どのように上手くコミュニケーションを取ればいいのでしょうか。

何をどう言えば、角が立たず、かつ夫や彼氏・恋人だけでなく自分も傷つかないで、上手く円滑にコミュニケーションが取れるのか、その方法。

今回は、うつ病の男性に言ってはいけないNGワードではなく、何をどう言えばいいのか、上手く話すコツを、デヴィッド・B・ウェクスラー著書『オトコのうつ』よりご紹介します。

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▐| 「男らしさ」とうつ病

「男らしさ」とか「男のルール」、つまり、

  • 強くて、
  • 多くを語らず、
  • どんな苦痛に耐えて、
  • それができなかったり、弱音を吐くことは女々しい

これってもう、うつ病になってくださいというような内容です。

男性のうつ病で難しいのは、こういった「男らしさ」とか「男のルール」が、うつ病であることを正視させないようにしている、ということです。

だから妻や家族、彼女や恋人が、「ちょっと様子がおかしい、うつ病なんじゃ」と思い、夫や彼氏に伝えようものなら、

「バカ言うな!俺がうつ病なんか、なるわけないだろ」

と、まず否定します。

否定だけならいいんです。中には「様子がおかしい、うつ病じゃ」と図星を言われて、攻撃的になる男性もいます。いわゆる男のプライドを傷つけられたからです。

「男らしさ」とか「男のルール」に反した自分を受け入れられない。

だから、心配してくれる妻や恋人を逆に傷つけることによって、かろうじて男のプライドを保っているんです。

女性からすれば、何じゃそれ、という感じで、なじられたり怒鳴られた方はたまったもんじゃないですけどね。

▐| 「男らしさ」を受け止める

「男らしさ」とか「男のルール」とか、正直女性から見ればくだらないことかもしれません。そんなものにこだわって、自分の大事な健康を損ね、治療を受けないのですから。

しかしここで大事なのは、そんな夫や彼氏の男のプライドを受け止めてあげることです。

何が大事なのかは、人によって様々です。私にとってはどうでもいいことでも、他の人にとっては大事なことだったり、また逆に他人にとってはどうでもいいことでも、私にとっては家族や友達と同じくらい大切なものだったり。

私は料理が好きですが、私の友人は「食事はカロリーが取れればいいと思っている。料理に1時間も費やすのは無駄」だそうで、いつも出来合いのものや、電子レンジで温めるだけのものを食べています。ちなみにその人は、中性脂肪の値が300を優に超える、りっぱなメタボです。

本当に何が大切なのかは、人それぞれです。だから夫や彼氏が大事にしている「男らしさ」とか「男のルール」を、ああ大事なんだな、と認めてあげることです。

なじられたり怒鳴られたりした後で、「男らしさ」とか「男のルール」を受け止めることは難しいかもしれませんが、うつ病の男性をサポートするのであれば、そうすることが第一歩です。

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▐| うつ病男性との接し方は、子供と話すのと同じ?

「男らしさ」とか「男のルール」を認めろと言われても、難しいことです。

では実際にどういう心構えでいれば、夫や彼のそうした「男らしさ」とか「男のルール」の態度を受け止めることができるのでしょうか。

子供と接するときを思い出してください。

子供がだだをこねたり、泣き喚いたり、わがままをいったりすれば、確かにイラっときます。しかし相手は子供。ある程度寛容になることができるし、我慢もできます。

そして言葉を選びながら、子供をあやすでしょう。

そう、これと一緒。このときの気持ちになると、何とか夫や彼氏の「男らしさ」とか「男のルール」を認める気持ちになります。

「おでこを壁にぶつけて痛かったね。でも泣かなかったなんて、偉いね。よく我慢したね」
と同じように、

「あなたって本当に男らしいのね」

女性からすれば、本当に「何じゃそりゃ」という感じですよね。

▐| うつ病の男性との、上手い話し方のコツとは?

さて、うつ病の夫や彼氏と接するときの心構えや心の持ちようがお分かりいただけたところで、実際にコミュニケーションを取るときのコツは、何でしょうか。

繰り替えしますが、うつ病の男性と上手く話すコツは、子供と話すコツと似ていると、『オトコのうつ』の著者ウェクスラー氏は述べています。これは別に男性が子供っぽいというわけではなく、

分かりやすく、思いやりと誠意を込めた話し方をするのが最も良い方法

だからです。

このことを念頭に置いて、具体的にうつ病の男性と上手く接し、コミュニケーションを図る方法を見てみましょう。

1. 「Broken Mirror壊れた鏡」について理解する

「Broken Mirror壊れた鏡」という、心理学的概念があります。

男性は、実は女性からどう見られているのか、とても気にしているそうで、妻や彼女が男性に言うことについて、男性はとても過敏になっていて、簡単に傷ついてしまうそうです。それゆえに、激しく抵抗したり、急に黙り込んだりしてしまうことも。

そんな男性の態度に女性は傷ついてしまいがちですが、女性の一言は男性をひどく揺さぶるものだということを理解することが重要です。

女に言われた、ということが、やたらと男性のプライドを傷つけたりするのは、体験的にご存知な方も多いのではないでしょうか。

とにかく、「Broken Mirror壊れた鏡」について理解して、男性からのひどい反論で、自分の心が傷つかないようにしたいものですね。

2. 男性の否定的な言葉に、いちいち反応しない

うつ病の男性が、何か否定的なことを言うときは、それは本心ではありません。妻や恋人の反応を試そうとしているのです。こんな俺でも、本当にまだ好きなのかどうか。

ですから夫や彼氏の否定的な言葉にイラっとしてカチンときても、決して反応せず、男性に波長を合わせることだと、ウェクスラー氏は言います。

例を見てみると、

彼「俺の人生終わってる」
彼女「そう思うなんて、とても辛いよね。以前も同じように思ったよね。そのときは、後でそんな気持ちはなくなったよね。だから今回も一緒に辛い気持ちを乗り越えようね」

このとき、思わず彼のマイナス思考に対して、「何言ってんの!」と言い返してしまいそうですが、そうすると喧嘩が始まります。

大切なのは、まず彼の言葉を受け止めることです。そして波長を合わせる。

カチンときても、子供の相手をしているときの気持ちを思い出せば、何とかやり過ごすことができます。

3. 傾聴

傾聴ということばを耳にしたことがあるでしょうか。

ボケーッと受身で相手の話を聞くのではなく、能動的に聴くことです。

傾聴の際便利なのが、相づちです。

相手のはなしに相づちを打てば、相手は自分の話を積極的に聴いてもらっていると感じます。人は自分の話を聞いてくれる人に好意を持ちますから、夫や恋人も聞いてもらっていると実感すれば、それだけでコミュニケーションが円滑になります。

4. 褒める

人は褒められると嬉しいです。自分は相手に認められていると感じるからです。

ですから、男性の良いところを伸ばすように褒めることは、とても有効な手段です。

うつ病の夫や彼氏が、ある日前向きな発言をしたとき、思わず「人の気も知らないで、何のんきに今更そんなこと言うわけ?」と、腹立だしさや悔しさがこみ上げてくるときってありますよね。本当は褒めるべきところだと、頭では分かっていても。

それでもやっぱり、ようやく前向きな気持ちになった夫や恋人を褒めてあげることが、上手くコミュニケーションを図るコツなんです。

そして褒められた夫や彼氏は嬉しくなって、もっと前向きな気持ちになるでしょう。良い循環が生まれるのです。

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つぶやきとまとめ

関係性の問題についてのスペシャリストである、ウェクスラー氏。彼が提唱するこのうつ病の男性との上手な話し方は、確かにそうなんでしょう。

しかし女性としては、本当に、かなり大人になることを強いられる内容です。

それでも、夫や彼氏のうつ病が良くなってほしいと思えばこそ、グッと堪え、大人として振る舞う必要があるのでしょう。

支える女性や周りの人たちは、同じような境遇のサポートグループがあれば、そこで気持ちを共有したいものです。

以上、うつ病の夫や彼氏と、上手く話すためのコミュニケーションのコツについてでした。

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References

デヴィッド・B・ウェクスラー. (2010). オトコのうつ. 星和書店.

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