マインドフルネス瞑想中にあれこれ考えてしまって、全く集中出来ずに終わってしまった。どうやったらもっと集中して、上手く出来るようになるのか、という質問をした生徒さんがいました。
基本的には、マインドフルネス瞑想に上手い下手もありません。
私がどのように答えたのか、みなさんと共有したいと思います。
▐| 評価や判断をしてはいけない
まず大事なことは、マインドフルネス瞑想後、上手く出来たとか出来なかったとか、良かった悪かった、集中できなかった自分はダメなヤツだ、のように評価したり判断を下してはいけません。
これは絶対にしてはいけません。
「今日のマインドフルネス瞑想は、集中出来なかったな」という事実を受け止めて、そして解き放つ。それで終わり。
集中できなかったのは、座布団が合わなかったとか、途中寒くなったとか、理由があるかもしれません。その場合は、次回に向けて改善策を講じればいいです。違うサイズの座布団を使うとか、膝掛けを用意するとか。
膝掛けをあらかじめ用意していない自分は、何て計画性が無いんだ、のように評価してはいけません。
マインドフルネス瞑想に完璧とか成功などはありません。その日のマインドフルネス瞑想中に起こったこと、感じたこと、頭に浮かんだこと、それはそれでいいのです。
▐| 集中できないのは、意味がある
マインドフルネス瞑想に集中出来なかったとして、それはいいとか悪いのような評価はしないけれど、集中出来なかったことそのものには、意味があります。
いつもマインドフルネス瞑想を行うとき、集中出来ないわけではないでしょう。集中出来るときもあるはずです。
では集中出来るときと、出来ないときと、何が違うのかを考えると、そこには自分についての発見があります。
マインドフルネス瞑想に集中出来るときは、どんなときでしょうか。良く眠れた翌日とか、きちんと食事したとか、運動をしたとか、親友と合って話をしたとか。
集中出来ないときは、良く眠れなかった翌日とか、お腹が痛いとか、頭が痛いとか、空腹とか、微熱があるとか。
また集中出来なときは、雑念がたくさん浮かんできます。どんな雑念が、どのように浮かんでくるのか、そこには意味があります。
そういえば最近仕事が忙しくて残業続きで、寝るのが遅い日が続いているな、と気づいたら、休息が必要です。
朝からイライラしてて、家族と喧嘩して、上司にも注意されちゃって、と気づいたら、イライラする原因を考えて、それを何とかすることです。寝不足なら、早めに就寝することです。
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▐| つぶやきとまとめ
このようにマインドフルネス瞑想は、そのときのあなたの身体的・精神的状態を教えてくれます。
ですから上手に出来た出来なかったは、全く問題ありません。
マインドフルネス瞑想はリラックスすることが目的であり、集中して上手くすることではありません。
どんなマインドフルネス瞑想だったか、その事実を受け止めて、後は解き放つだけです。
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