客観的な事実を受け入れて、そしてlet go解き放つ。これをマインドフルネス瞑想中繰り返すのですが、どうもこのプロセスが上手くいかない。
そんな生徒さんがいます。確かにマインドフルネス瞑想において、let go解き放つというのは、難しい部分です。
どうしたらlet go解き放つプロセスが上手くいくのか、考えてみましょう。
▐| なぜlet go解き放つのが、難しいのか
ミドルウェイというマインドフルネス瞑想法は、いくつか特徴がありますが、その中でも受け入れた事実をlet go解き放つ作業は難しいと言えます。
なぜ難しいのでしょうか。
Let go解き放つことが難しいと口にする生徒さんらの話をよく聞くと、今までそんなことをしたことがないので、それをすることに慣れていない。
事実を受け入れるということは、今までの人生の中で経験があるから出来る。しかしlet go解き放つなんて、したことがないから、どういうことなのかイマイチ分からない。
Let go解き放てばすぐに事実を忘れるんだと思ったらちょっと違って、未だ自分の中にモヤモヤがあり、上手くlet go解き放つことが出来ていないんだ。
ゆえに、let go解き放つって難しい、自分には無理だ、となってしまうようです。
▐| let go解き放つことと、忘れることは違う
上記のように話す生徒さんは、let go 解き放つこと = 忘れることと思っているようでした。 let go 解き放つことなんて、今までやったことがないので、どういう状態のかよく分からず、自分が経験したことや知っていることである、「忘れる」という行為を充てがっているようでした。
これは大きな間違いで、let go 解き放つことは、忘れることではありません。そして事実を忘れようともしてはいけません。
忘れようと努力すればするぼど、忘れられません。
1回のマインドフルネス瞑想で、受け入れた事実を解き放ったつもりでも、やはりすぐに思い出してしまうかもしれません。そしたらまた、そのことを受け入れて解き放つのです。
1回目のマインドフルネス瞑想では、まだわだかまりやモヤモヤがあったとしても、2回目のマインドフルネス瞑想では、徐々に薄れていく。3回目のマインドフルネス瞑想、4回目のマインドフルネス瞑想…。
しかしたった一回のマインドフルネス瞑想でも、実践前と後では、わだかまりやモヤモヤは小さくなっています。たった1ミリかもしれませんが、小さくなっています。
▐| 解き放つイメージ
さて、解き放つということについて、生徒さんの理解が深まったところで、解き放つ作業がスムーズにいくイメージをお話します。
以下、今までこのブログで、いくつかご紹介しましたものも含めてあります。
- 気球から、受け入れた事実を書き出してある紙を、ビリビリに破り、空中へ飛ばす。紙吹雪のように空高く舞い上がって、どこかへ飛んで消えていく。
- 川の上流から、 受け入れた事実を書き出してある紙を川に流す。勢いよく下流へと流れ去っていく。
- 夕暮れ時、歩道橋の上から、走る車を眺めてる。ヘッドライトやテールライトが流れるのをぼんやり眺めながら、走り去る車には受け入れた事実が乗せてあり、それらが遠くへ走り去っていく。
- 夜、真っ暗な部屋で、一人テレビを見ている。画面には受け入れた事実が書いてあり、テレビのスイッチを切ると同時に、受け入れた事実も画面から消えていく。
- 船で沖へ行く。船の上から受け入れた事実が書いてある紙の入った小瓶を、海の中へ投げ入れる。小瓶は海の底深く、沈んでいく。
- 息をゆっくり吐いたとき、同時に受け入れた事実も体の外へ出て行く。
- 崖から、受け入れた事実を書いた石を投げ落とす。石は勢いよく、奈落の底へ落ちていく。
- 風船に、受け入れた事実を書き出した紙をくくりつけて、手を離すと、風に舞い上がって、どこか遠くへ飛んでいく。
▐| 〆は、マインドを体の中心に
let go解き放ったらそれで終わりというわけではなく、まだその後の作業があります。意識を体の中心に集めます。
この作業をしないで、意識共々、風船や小瓶と一緒にどこかへ行ってしまったままではいけません。外出した意識をちゃんと体の中心に戻しましょう。
これをしないでいると、let go解き放つって難しい、上手く出来ない、自分には無理、となります。
▐| つぶやきとまとめ
マインドフルネス瞑想って難しい、上手くlet go解き放つことが出来ない、と口にする生徒さんのほとんどは、ご自分で難しい方向へ解釈しているように思えます。
ご紹介したイメージを実践しながら受け入れた事実を解き放つと、スムーズにいきます。
繰り返しますが、それは忘れるということではありません。そして一回のマインドフルネス瞑想で、解き放つことができなかったのであれば、何度も何度も行っていくうちに、その受け入れた事実は解き放たれていきます。
そしてやがて解き放つという作業自体、どういうことか体験的に理解でき、慣れていくでしょう。