マスクが原因でうつ病?理由が強引過ぎるコミュニケーション力低下

いつもマスクをする人の、うつ病になる可能性を指摘した女性セブンの記事、
「「いつもマスク」の生活でうつ病を引き起こす恐れあり」

について、思わず「はぁ?マスクが原因でうつ病だとぉ?」と反応してしまいました。

というのも、うつ病とマスクの関係性を導き出しているようですが、それがあまりにも強引。専門家が指摘しているそうですが、必ずしも信頼性と有効性を証明した研究結果ではありません。この記事のポイントである、「マスクをいつもすると、うつ病を引き起こす恐れがある」という結果に結びつけるのは、非常に無理があるようにみえます。

今回は「いつもマスク」とうつ病について、取り上げます。

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▐| 「いつもマスク」でうつ病に?その理由とは?

冬はインフルエンザや風邪予防、春は花粉、夏でも秋でも、大気汚染や感染予防のため、マスクを着ける理由はたくさんあって、外出するときは一年中着けて出かける人も多いと思います。
またマスクを着ける理由は、病気予防だけでなく、スッピンだから、二キビを隠すためなどと、その用途は広がっています。また先述の女性セブンの記事によると、マスクを使用する人の約半分は、感染予防以外の理由から、という調査結果もあるとか。

そしてこのマスクを着けた人が街中に溢れている状態は、確かに日本独特で、ある意味文化とも言えなくもないですよね。

「「いつもマスク」の生活でうつ病を引き起こす恐れあり」では、そんな日本人のマスク文化に警鐘を鳴らしています。

精神科医の片田珠美氏によると、なんでもいつもマスクをする人は、マスクをすることにより、コミュニケーション能力が不足するそうで、それがうつを引き起こすことにつながるそうです。

表情は大事なコミュニケーションの手段だが、マスクをすることは自分の表情を隠しているということ。つまり自分に能面をつけて、コミュニケーションを半分拒否している。これを続けるとコミュニケーション能力が低下してくる。

コミュニケーション能力が衰えれば、対人関係に自信が持てなくなる。やがてマスク無しでは人に会えない状態になり、引きこもりやうつを引き起こす可能性もある。

理由をまとめると、以上のようになります。

また片田珠美氏の経験から、内科に通う患者よりも、精神科に通ううつ病患者のほうがマスクをしている率が高いように感じると指摘。

いつもマスクをする人に、こんな落とし穴があるだなんて、思ってもみませんでしたね。

でもこの記事、

いつもマスク

コミュニケーション能力の低下

自信の喪失

うつ病、引きこもり

って、ちょっと強引過ぎると思うのは私だけでしょうか。

その理由は次の章で。

▐| 「いつもマスク」でうつ病って強引過ぎる!

「「いつもマスク」の生活でうつ病を引き起こす恐れあり」では、欧米のコミュニケーションスタイルを引き合いに出し、日本人より欧米人の方が表情豊に会話をしているように見えることを述べています。

理由は、欧米人が言葉ではない、ジェスチャーや表情などの非言語コミュニケーションを重要視しているからと指摘。だからこそ欧米ではマスクを嫌がり、着けないんだと結びつけています。

確かに欧米人の方が、ジェスチャーが大きかったり、表情豊かに話しているように見えますが、これは別に非言語コミュニケーションを重要視しているからではありません。

欧米諸国全てとはいいませんが、多くの国では、low contextというコミュニケーションスタイルで、これは言葉によるコミュニケーションに比重が大きく、要するに言葉にものすごく頼っているということです。

一方日本のコミュニケーションスタイルは、high contextに属し、コミュニケーションをとるとき、言葉以外の部分に比重をおくのが特徴です。言わなくても分かるとか、空気読めとか、そういうことが言われるのは、言葉に頼らないコミュニケーション文化ゆえです。

マスクとは、たとえばアメリカでは予防、つまり体外にあるものが体内に侵入するのを防ぐためではなく、体内にあるものを体外に出さないために使用します。要するに病気にならないためではなく、病気を人に伝染さないためにマスクを着ける意味合いが強いのです。

もちろん病気の人がマスクを着けて、外を歩いている、ということはありません。

しかしマスクを着けるという意味としては、上記のような理由なのです。

ですから歯科医は患者の口の中を治療するわけですから、必ずマスクを着けています。自分の菌といいますか、そういったものが、患者の口の中に入らないようにするためです。

また「「いつもマスク」の生活でうつ病を引き起こす恐れあり」では、専門家の話として、精神科医の片田珠美氏の見解を紹介しています。

いつもマスク

コミュニケーション能力の低下

自信の喪失

うつ病、引きこもり

この方式を証明するために、

「実感として、インフルエンザや風邪で内科に通う患者よりも、うつ病で精神科に通う患者のほうがマスクをしている率が高いように思います。」

という、個人的な”実感”を引き出しているのが、何とも強引に見えました。

確かに個人的に感じたことは、案外当たっている場合があるでしょう。いや、当たっていることって、結構あると思います。

しかしうつ病のような健康や医学に関することを述べるときは、”実感”ではなく、ちゃんと科学的に研究され立証されたデータを用いてほしいです。

もし個人的な経験値でものを言うなら、例えば自分のクリニックに訪れた複数の患者にインタビューをして、そこからある程度信頼性の高い有効なデータを用いるとか。

女性セブンなんて、メジャーな週刊誌ですし、オンラインで記事が流れれば、多くの人の目に留まります。
記事の内容は、影響力をもつことでしょう。だからこそ、その情報はしっかり検証されるべきです。

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▐| まとめ

「「いつもマスク」の生活でうつ病を引き起こす恐れあり」にあるように、「いつもマスク」がうつ病に結びつく可能性があるかもしれませんし、無いかもしれません。しかし、それを立証するために集められた情報が、ちょっと、その、強引かなと。

もう少し信頼できるデータを持ってきて、「いつもマスク」→「うつ病」についての可能性を説明して!女性セブンへのお願いでした。

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