きっかけは薬を止めた時!うつ病なぜ再発率50%?原因と予防・防止

うつ病って、一度良くなってもまた再発するって言いますよね。一度うつ病になり治療して回復しても、再びうつ病になる、その再発率は50%というデータもあります。

逆に言えば、再発しない率は50%ということで、もしこれがスロットマシーンや有馬記念の勝率だったら、神的に高い数値です。しかし病気を患い治ったとしても、そのまま回復した状態が続く率は50%となると、安心できるほど高い数値というわけではなく、むしろ不安です。

今回は、なぜうつ病は高い再発率で再び発症するのか、その原因やきっかけ、予防や防止策を考えてみましょう。

Sponsored Link

▐| 再発、再燃etc、うつ病にまつわる専門用語

まずうつ病と再発について考える前に、うつ病の再発とはどういう状態なのでしょうか。

うつ病にまつわる専門用語をご説明します。

  • 再発
    回復したものの、再び悪化した場合
  • 再燃
    治療によって症状が改善したものの、寛解する前か、寛解したが回復する前に、再び悪化した場合

ここでいくつかまた難しい専門用語が出てきましたので、解説します。

  • 寛解
    症状が一時的あるいは継続的に軽減、または、ほぼ消失し、臨床的にコントロールされた状態
  • 回復
    寛解の状態が半年以上続いていること

うつ病の場合、治っても完治とは言わず、寛解という言葉を使います。読み方は「かんかい」。一定期間、うつ病の症状が現れない状態。その状態が半年以上続いているとき、回復と言います。でもまたうつ病の症状が現れると、再発したということになります。

治療をしてうつ病の症状が軽減し、その状態が2、3ヶ月(6ヶ月未満)続いた後、また症状が悪化した場合は、再発とは言わず再燃と言うわけですね。

うつ病を経験し、再発した人たちの体験談を聞くと、実に寛解の状態が数ヶ月続いた程度で社会復帰し、また再発して、再び休職したり退職に追い込まれている人が多いような気がします。上記の定義からすると、回復すらしていない状態で、復職してしまったということです。ですからこのようなケースは、再発とは言わず、再燃というのが適当でしょう。

▐| 高い再発率の原因やきっかけは?

うつ病の再発について、一番の疑問はやはり、なぜ再発するのかということでしょう。

何が原因なのか、実はまだよく分かっていません。しかし再発率はなんと50%というデータもあります。しかも再発によって脳や身体に及ぼすリスクは3倍になります。2度あることは3度あるということで、再発すると、再々発する率が75%に跳ね上がります。再々発あるいはそれ以上再発すると、また再発する率は100%となって、これは確実にまたうつ病になるということを意味します。

再発する原因は解明されていませんが、再発するタイミングやきっかけは、多くの場合、治療を中断したときです。

坑うつ薬やカウンセリングが効いて症状が良くなり「自分は治った」と思い、自己判断で薬を飲むのを止めたり、参加している治療プログラムやカウンセリングを受けなくなったり、生活習慣にも気を配らなくなったり。その結果、症状がまた現れる。

それから、再発する度に、症状はひどくなっていきます。

うつ病を再々発したことがある30代の男性は、その再々発したとき、他の精神的疾病も患い、幻覚まで見えるようになったそうです。トイレで誰もいないはずなのに、黒い人の影が見える。症状がどんどんひどくなっていく様子が、フォーラムには事細かに描写されていました。

この男性は、薬はきちんと飲んでいたようですが、最初のうつ病発症のとき、3ヶ月の休職が必要と医師から判断されたのに、わずか2ヶ月で復職しています。ちゃんとした生活習慣、つまり休養をしっかり取り、ストレスの無い生活をする、ということを止めた結果といえるのではないでしょうか。結局復職後数ヶ月で再発してしまったようです。

Sponsored Link

▐| どうしたらいい?再発予防や防止策

再発すると、その度に症状はひどくなり、再発する率も高まることが、お分かりいただけたでしょうか。

大事なのは、

”One Shot One Kill”

狩をする人や軍隊では、動物や敵を一発で仕留めることが重要ですが、うつ病もそれと同じ。一度患ってしまったら、うつ病を決してなめたりしないで、しっかり寛解し、回復状態をキープしましょう。

再発した人がよく言う言葉、

「うつ病をなめてた、甘く見ていた」

うつ病を極端に恐れる必要は無いと思います。しかし決してなめてかかったり、甘く見てはいけません。上記の男性も、同じ事を書き込んでいました。「うつ病をなめていた」と。

そこで鍵となるのが、再発しないための予防や防止策です。再発しないように防ぐのです。

1. うつ病の再発について認識し、正しい知識を得る

うつ病に最初になったときに、その再発について、しっかり認識しておくことが大切です。再発してからではなく最初に診断された時点で、医師などに詳しい説明を求めるなどして、再発についての知識を得ましょう。

2. ストレスの原因となるものを避ける

うつ病とストレスの関係は、説明が無くても十分ご理解いただけるでしょう。とにかくうつ病を引き起こしたと思われるストレスの原因から離れ、ストレスの無い生活を送ることです。

仕事上のストレスが原因でうつ病になったのに、休職後、また同じ職場に戻る人がいます。同じ部署、同じ人間関係、同じ仕事内容や仕事量。で、再発を繰り返す。養う家族がいれば、そう簡単に会社を辞めるわけにはいかないでしょうが、ここまできたら、健康や命を選ぶか、仕事を選ぶか、どちらを選ぶのか。難しい選択のように見えますが、家族からすれば、やはりあなたの健康と命が一番大切です。

3. 自己判断で治療を中断しない

薬や治療プログラム、カウンセリング、生活習慣などなど、治療というとイコール薬と思われがちですが、これら全て含めて治療です。「自分は良くなった」と自己判断で治療を中断せず、医師や専門家と相談しながら、治療をどのようにするのか決めましょう。

4. 治療は一生続く

薬はいつか減薬し、やがてゼロの状態になるかもしれません。しかし、生活習慣や治療プログラムは、うつ病再発防止のためには一生続ける治療です。別にこれはうつ病に限ったことではありません。例えば正しい食生活、適度な運動、十分な睡眠、趣味を持つ、プラスの考え方など、全ての生活習慣病の予防につながります。

▐| 最後に: 薬と再発の関係

うつ病の再発について、ここまで書いておいて、今更ですが・・・。

治療を始めて薬を飲んで、しばらくして症状が良くなった、自分は治ったんだと思って、自己判断で坑うつ薬を止めたとき、症状がまた現れる・・・。

これって、治ったとは言わないんじゃないの?!

薬が病気を治しているんじゃなくて、薬がそうさせているだけ(うつではない普通の状態)じゃん。

薬が病気を治してなんかない!

・・・と思ったのは、私だけでしょうか。

全くの私見ですが、私の周りでうつ病の治療には坑うつ薬を服用することが大事と信じているのは、医師の友達だけ。私のかかりつけの医師もそう信じているので、簡単に患者にSSRIを処方します。そんな簡単に処方しちゃっていいの?それって劇薬なんじゃないの?ってくらい簡単に。うつ病を患っている医師の友達も、ちゃんと坑うつ薬を飲んでいて、治るにはそれが欠かせないことと固く信じています。

でも、うつ病経験がある一般の友達の多くは、坑うつ薬にとっても懐疑的。実際にSSRIを服用していても、とっても懐疑的。副作用はしっかりあるのに、自分で治っている実感が無いのでしょう。気分が楽なのは薬が効いているから、薬がそうさせているだけ、という認識があるから。自分自身の力で、自分の気分を楽にしているわけではない。

いろいろな感じ方、考え方があると思います。

医療の最前線にいる医師の友達の意見が正しいのか、そうでないのか判断をつけることはしませんが、少なくとも一般の人たちは、私の友達のように感じている人も多いと言えるのではないでしょうか。

ただ、ここでは坑うつ薬に批判をすることが目的ではないことは、ご理解いただきたいと思います。

以上、なぜうつ病再発率は高い?きっかけや原因、予防や防止策についてでした。

References

Raison, Charles. (2009, November 17). Expert Q&A: How can I keep my depression from recurring? CNN. Retrieved from http://www.cnn.com/2009/HEALTH/expert.q.a/11/17/depression.recurrence.raison/index.html?iref=24hours

University of Michigan Depression Center. Preventing Recurrence. Retrieved from http://www.depressiontoolkit.org/aboutyourdiagnosis/preventingrecurrence.asp

亀田高志. 人事担当者のためのメンタルヘルス復職支援.

Leave A Comment

Your email address will not be published. Required fields are marked *