副作用はうつ病!どうしたらいい?治療薬一覧と対処法

うつ病と診断されて、薬による治療を続けている方も多いでしょう。

日本で現在主に使用される坑うつ剤は、5種類あります。坑うつ剤の種類一覧とそれらの効果や効能をまとめると共に、その副作用についてもまとめました。

副作用について記述してあるサイトは多いのですが、誰が書いたのかによってばらつきがあります。どういうことかと言うと、製薬会社がスポンサーになっている病院や医師が書いたものと、うつ病患者が実際に薬を飲んだ体験から書いたものでは、本当に同じ薬について書いてあるのか?と思うほど。

そこで今回は、製薬会社からは一銭も貰っていない当サイトで、うつ病の薬について調査し、かつ坑うつ剤(SSRI)を薬局で処方してもらったときに貰った、副作用や注意事項が記載された説明書の内容を、そのままご紹介します。

それから実際に坑うつ剤を服用されていて、副作用に悩まされている方のために、その副作用に対しどうしたらいいのか、その対処法をまとめました。

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▐| 坑うつ剤の種類一覧

病院へ行って医師に症状を訴えると、割と簡単に坑うつ剤を処方されるような印象を受けますが、この薬ってとってもキツいものなんですよね。

現在日本では、主に5種類の坑うつ剤が使用されています。病院で医師に処方される坑うつ剤は、以下のどれかでしょう。

ちなみに古い順から、三環系→四環系→SSRI→SNRI→NaSSAです。一般名と()内は商品名です。

  • NaSSA(ノルアドレナリン作動性、特異的セロトニン作動性抗うつ薬)
    ミルタザピン(リフレックス、レメロン)
  • SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)
    ミルナシプラン(トレドミン)
    デュロキセチン(サインバルタ)
  • SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
    フルボキサミン(デプロメール、ルボックス)
    パロキセチン(パキシル)
    セルトラリン(ジェイゾロフト)
    エスシタロプラム(レクサプロ)
  • 四環系
    マプロチリン(ルジオミール)
    セチプチリン(テシプール)
    ミアンセリン(テトラミド)
  • 三環系
    アモキサピン(アモキサン)
    ノルトリプチリン(ノリトレン)
    アミトリプチリン(トリプタノール)
    トリミプラミン(スルモンチール)
    イミプラミン(イミドール、トフラニール)
    クロミプラミン(アナフラニール)
    ドスレピン(プロチアデン)
    ロフェプラミン(アンプリット)

▐| うつ病の治療薬の副作用とは?

坑うつ剤の副作用についてネットで調べ、検索結果の上位のウェブサイトを見ると、そこにある内容は、例えば「こころの陽だまり」というウェブサイトを見ると、

– 吐き気やむかつき
– 口の渇き
– 不安
– イライラやそわそわ
– 興奮
– 怒りっぽい
– パニック状態

という副作用の症状が記されてあります。

これらは薬の飲みはじめや薬の増量時に起こりやすく、体が薬になれれば治まってくるという、一過性のもの。坑うつ剤が胃を荒らして、吐き気やむかむかするのではなく、脳の吐き気をコントロールする部分を刺激する故に起こる症状です。

おそらく上記にあげられている副作用が、一般的に起こりやすい症状なのでしょうが、実際に坑うつ薬を処方されたときに貰った説明書には、もっと詳しく薬による副作用が書かれてあります。

下記は、SSRIのエスシタロプラム(レクサプロ) についての説明書に書いてあるものです。

エスシタロプラム(レクサプロ) の効能

エスシタロプラム(レクサプロ) が何に効く薬なのかが記されてあります。それによると、エスシタロプラム(レクサプロ) とは、

– 坑うつ状態を治療するため
– 不安を治療するため
– 医師の判断でその他の理由で処方され、それを治療するためかもしれません

坑うつ状態や不安を改善するための薬であることが分かります。

エスシタロプラム(レクサプロ) の副作用

一般的で、起こる可能性が高い副作用は、

– 吐き気
– 眠気
– 虚弱
– めまい
– 不安
– 睡眠障害
– 性的障害
– 多汗
– ふるえ
– 食欲の減退
– 口の渇き
– 便秘または下痢
– 感染
– 疲労
– 喉の渇き
– 筋肉の痙攣
– 鼻血
– 月経が重くなる
– 子供の場合、成長率の低下

これらの他にも、一部の人には下記のような副作用が現れることもあります。

  • 自殺願望や自傷行為
    エスシタロプラム(レクサプロ) を飲み始めたり、容量を増やしたりすると、最初の数ヶ月の間、自殺願望や自傷行為の可能性が高くなるかもしれません。特に子供、十代、若年層は注意。
  • うつ状態の悪化
    うつ状態が悪化することがあります。自殺願望や自傷行為に加え、衝動的で危険な行為、暴力的で攻撃的な行為、パニック状態、不安、イライラ、怒り、睡眠障害、普段以上に行動的だったりよく喋ったり、その他、行動や気分がいつもと大きく違うなど。
  • セレトニンシンドローム
    精神状態の変化、筋肉の痙攣、動機、血圧の変化、多汗や発熱、吐き気、下痢、筋硬直
  • アレルギー反応
    呼吸困難、顔・舌・目・口などの腫れ、じんましん
  • 普通でない出血
  • 発作・痙攣
  • 躁病的な症状
    – 劇的にエネルギッシュになる
    – 眠らなくてもいいと感じる
    – 普段より早口で多弁になる
    – 度を越えた多幸感、または怒りっぽい
    – 普通では考えられないような、はなばなしい考えや誇大感
    – 落ち着きの無い行動
    – 考えが頭の中を駆け巡っている
  • 食欲や体重の変化
  • 血液中のナトリウム(塩分)の量が低下
    高齢の方は特に注意
  • 視覚の障害
    – 目が痛い
    – 視力の変化
    – 目の周りが赤くなったり腫れたりする

エスシタロプラム(レクサプロ) の注意事項と離脱症状

エスシタロプラム(レクサプロ) に限らず、どの坑うつ剤でも同じですが、上記の症状が出たからといって、自己判断で服用するのを止めてはいけません。

副作用がひどいとき、特にうつ状態が悪化したときは、すぐに医師に相談するようにしましょう。そのときでも、薬を飲むのを止めてはいけません。

もし自己判断で勝手に服用を止めた場合、以下のような離脱症状が起こる可能性があります。

– 不安、イライラ、高揚感、うつ状態、落ち着かない、睡眠時間の変化
– 頭痛、多汗、吐き気、めまい
– 電気ショックを受けたような衝撃、ふるえ、錯乱状態

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▐| 坑うつ剤副作用の対処法

では坑うつ剤による副作用に対し、どうしたらいいのでしょうか。薬の効果が出る前に副作用が出てしまうことがあるため、鬱で既に辛いのに、治してくれるはずの薬で、何でさらに辛い目に遭わなければいけないのか、とてもとても辛いところです。

SSRIやSNRI、NaSSAはそれ以前の薬に比べて副作用は少ないと言われますが、それでも全く無いわけではありませんし、先程も述べましたように、一部の人にはうつ状態がより酷くなるという可能性もあります。

副作用が少しでも楽になるよう、対処法をまとめました。

吐き気の対処法

吐き気は坑うつ剤を飲みはじめの頃に現れる、典型的な副作用です。数週間して体が薬に慣れると治まってくることもあります。

▫ 坑うつ剤をいつ服用するか、特に指示が無いなら、食後に服用する
▫ 一回の食事量を減らし、一日の食事の回数を増やす
▫ 無糖(シュガーレス)のアメをなめる
▫ 冷水やジンジャエールを飲む
▫ 用量を変えてもらったり、減らすスピードをゆっくりにしてもいいか、医師に相談する

食欲の増加と体重増の対処法

流体の滞留、運動不足、あるいは薬が効いて食欲が増したりして、体重が増加することがあります。坑うつ剤の中には、特に体重増をまねく種類のものがあります。

▫ スイーツ、甘い食べ物や飲み物を控える
▫ 野菜や果物のように低カロリーで高栄養の食べ物を選び、飽和脂肪酸やトランス脂肪酸の高い食品は避ける
▫ 食事日記をつける
▫ 専門家からアドバイスを受ける
▫ 定期的に運動する
▫ 薬を変えてもらうよう医師に相談し、その際しっかり賛否両論の意見を理解する

性的障害の対象法

性欲の低下やオーガズムを得られない、EDなどの性的障害は、多くの坑うつ剤使用で起こる副作用です。特にSSRIは他の坑うつ剤より、より性的障害の副作用をまねく傾向があります。

▫ 性的障害の副作用をまねく薬を、一日一錠の服用で済むタイプの薬にしてもらい、性交渉は薬を飲む前に行う
▫ 医師に相談し、性的副作用を反作用で中和させる坑うつ剤に変えてもらう
▫ 医師の許可が出るなら、男性であればバイアグラのような錠剤を使用したり、女性であればエストロゲンクリームを使用したりする
▫ パートナーと性的障害や副作用、性交渉について話し合い、行為の内容を見直したり、他に方法はないか話し合う

疲労・眠気の対処法

疲労や眠気は、坑うつ剤のよくある一般的な副作用です。飲みはじめの数週間、よく見られます。

▫ 日中、短い昼寝をする
▫ 散歩など、適度な運動をする
▫ 疲労感があるときは、車を運転したり、機械の操縦は避ける
▫ 坑うつ剤を寝る前に飲んでもいいか、医師に相談する
▫ 用量を変えることで対処できるか、医師に相談する

不眠症の対処法

坑うつ剤が原因で、夜寝つきが悪かったり、眠れなかったりすることがあります。その結果、翌朝疲れがとれず、一日中疲労感があったりします。

▫ 薬を朝に飲んでいいか、医師に相談する
▫ カフェインを含んだ食品や飲料を避け、特に夕方以降は取らない
▫ 定期的に運動し、その運動も寝る数時間前までには終わらせること
▫ 不眠が続くようなら、睡眠薬や、NaSSAレメロンのような、睡眠を促す効果のある坑うつ剤に変えてもらうよう、医師に相談する

口の渇きの対処法

口の渇きは、よく見られる副作用です。

▫ 定期的に水を一口飲んだり、氷をしゃぶる
▫ 無糖のガムを噛んだり、無糖のアメをなめる
▫ 口の渇きを促すので、タバコ、アルコール、カフェイン飲料は避ける
▫ 口ではなく、鼻呼吸する
▫ 口の渇きは虫歯になるリスクを高めるので、一日に2度は歯磨きし、フロスも毎日することと、歯の定期検診を受けること
▫ 口の中をしっとりさせるスプレイや唾液を促す製品について、医師に相談する
▫ 以上のことを試しても、口の渇きが激しく気になるようなら、医師に坑うつ剤の用量の変更について相談する

かすみ目への対処法

目のかすみはよく起こる副作用ですが、坑うつ剤を飲みはじめて2週間くらいで通常は消えます。三環系抗うつ剤を使用の場合は、服用中は継続的に起こる副作用でしょう。

▫ 気になるようであれば、目の渇きを和らげる目薬について医師に相談する
▫ 薬や用量の変更について医師に相談する
▫ 坑うつ剤が原因である目のかすみが、酷くなっていないか検査する

便秘の対処法

三環系抗うつ剤では、便秘はよく見られる副作用です。その他の坑うつ剤でもときどき起ります。

▫ 水分を取る
▫ 食物繊維の豊富な食材を食べる
▫ 定期的な運動
▫ 食物繊維のサプリを取る
▫ 柔らかくする錠剤や方法について、医師に相談する

めまいの対処法

めまいは、三環系抗うつ剤とモノアミン酸化酵素阻害薬でよく起こる副作用です。これらの坑うつ剤は、低血圧の原因になるので、その結果、めまいが起こるのです。

▫ ゆっくりと立ち上がる
▫ その際、手すりにつかまったり、杖を使ったり、何かしっかりした固いものを支えにする
▫ 車の運転や機械の操縦は避ける
▫ カフェイン、タバコ、アルコールは避ける
▫ しっかり水分を補給する
▫ 寝る前に薬を飲むことについて、医師に相談する

興奮・不穏・不安の対処法

坑うつ剤が効いた結果、興奮、落ち着きの無さ、不安などを引き起こします。うつ状態にあるときより元気や気力があるのはいいのですが、リラックスできず落ち着きが無いようであれば、それは問題ですよね。

▫ どんな運動が適しているか医師に相談し、定期的にその運動をする
▫ ヨガなど、深呼吸や筋肉をリラックスさせる方法を学ぶ
▫ リラックスしたり鎮静させる効果のある薬を一時的に服用することや、刺激の少ない坑うつ剤に変更することなど、医師と話し合う

坑うつ剤が効いて元気になり、衝動的な考えや、考えが次から次に浮かんでくるような状態になっていないか、注意が必要です。もしそのような状態がひどいようであれば、大うつ病ではなく、躁鬱病だったり何か他の病気かもしれませんので、すぐに医師に相談しましょう。

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▐| 最後に

最近の坑うつ剤は副作用が少なく、私のかかりつけの薬剤師も酷い副作用は滅多に起こらないと話していました。しかしある程度は避けられないようです。実際に服用している人たちに話を聞くと、副作用が全く無かったという人はゼロでした。みなさん何らかの副作用はあるようです。

坑うつ剤の悪い面ばかり強調するつもりはありませんが、避けて通れないものであるなら、あらかじめ知っておいた方がいいでしょう。そして一般的な副作用に対し、どう対処したらいいのかを理解すれば、少しは気が楽になるのではないでしょうか。

それにしても、飲みはじめて副作用、止めるときも副作用(離脱症状)なんて、坑うつ剤とは不思議な薬ですね。

以上、坑うつ剤の副作用はうつ病!どうしたらいいのか、その対処法についてでした。

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References

MayoClinic. (2016, December 17). Antidepressants: Get tips to cope with side effects. Retrieved from
http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/depression/in-depth/antidepressants/art-20049305?pg=1

Walmar Pharmacy. (Rev. 2015, December). Customer Information Use and Disclaimer: Escitalopram Tablets.

こころの陽だまり. (n.d.). 抗うつ薬の効果はゆっくりと. Retrieved from http://www.cocoro-h.jp/important_person/acute_support/s_effect.html

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