うつ病の身体的・精神的症状と特徴まとめ一覧

うつ病と一口に言っても、その特徴的症状は実に様々で、それは”心”の状態、つまりひどく落ち込んだうつ状態だけではありません。

うつ病は「感情」「思考」「行動」「身体」とあらゆる面で、影響を及ぼします。

何となく「感情」とか「思考」など、人の”内”なる部分に影響するのは理解しやすいかと思いますが、実際は、「行動」や「身体」など、人の”外”の部分にも症状が現れるのです。

これはうつ病の症状としては、共通したこと。

今回は、うつ病かも?と疑われる抑うつ状態の症状について、その特徴をまとめると同時に、分かりやすく一覧表にしてみました。

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うつ病の特徴的症状のまとめ一覧表

うつ病は私たちの”心”だけでなく、様々な部分に影響を及ぼします。

”うつ”という名前が付いているので、憂鬱な、気分が落ち込んだ状態をまず思い浮かべますが、それだけではありません。

ミシガン大学うつ病研究センターが発行する「うつ病ツールキット」では、抑うつ状態の特徴的症状を

  • 感情
  • 思考
  • 行動
  • 身体

の4つに分けて紹介しています。

以下のようなうつ状態が現れたとき、うつ病を疑ってみましょう。そしてうつ病も他の疾病と同じように、それを克服するためには早期発見が大切です。

【感情】
▫ 悲哀感
▫ 絶望感
▫ 罪悪感
▫ 気分のむら
▫ 激しい怒りの爆発
▫ 友人や家族、好きなこと、性行為などへの興味の喪失

【思考】
▫ 集中力の低下
▫ 決断力の低下
▫ 記憶力の低下
▫ 自傷行為への衝動
▫ 妄想や幻覚

【行動】
▫ 引っ込み思案、孤立
▫ 人を傷つけるほどの悪態、ののしり行為
▫ 仕事や学校を休んだり、約束事が守れない
▫ 自傷行為

【身体】
▫ 疲労感や気力の低下
▫ 原因不明の痛み
▫ 食欲の変化
▫ 体重の減少
▫ 体重の増加
▫ 不眠または睡眠過多
▫ 性に関する問題

それぞれの症状について、詳しく見てみましょう。

感情面での特徴的症状

うつ病というと、悲しみや気分の浮き沈みがあることは、容易に理解できると思います。そして何でもものごとを悪い方へ悪い方へと考え、悲観的になります。その後来るのは絶望感と、自分が生きていることへの罪悪感。自分なんて何の価値も無い人間なんだと考えるのです。そういった悲観的な考えが、激しい怒りとなって爆発することも。

そして最も特徴的な症状の一つに、興味の喪失があげられます。友人や家族など、自分にとって身近な人たちへの興味が薄れ、趣味や好きだったことが楽しいと感じられなくなる。どうでもよくなります。

大の趣味だったことだけでなく、日常生活の何気ないこと、でもそれなりに楽しんでやっていたことなどが、ちっとも楽しく感じられない。

外に出かける時は、ばっちりメイクとまではいわないけど、普通にメイクをしていた。メイクが得意とか好きというわけではないけれど、綺麗にお化粧するのはそれなりに楽しかった。でも、そんなことどうでもよくなる。自分を着飾ったり、そういうことに興味が無くなる。どうでもよくなる、というのが分かりやすい表現かと思います。

こういった興味の喪失は、うつ病かもしれない重要なサインです。

思考面での特徴的症状

ものごとに集中するのが難しくなって、仕事に集中できず、ちっともはかどらない。また決断力の低下は、小さな日常のことを一瞬でパッと決めるのが、難しくなります。仕事から帰って「先にお風呂に入るか、夕食にするか」と妻が問うのに、パッと決められない。

記憶力の低下とは、説明するほどでもありませんが、忘れっぽくなる。人は誰でも加齢と共に記憶力は落ちるでしょう。しかしこの場合、自分でも記憶力が落ちたなとかなりはっきり分かるくらい。ちょっと前まではもっと記憶力良かったのにな、どうしたんだろう、と自分の中の変化が分かるくらいです。

さらに自分を傷つけようと考えたり、その衝動にかられるのも、思考面での特徴です。

行動面での特徴的症状

自ら人の輪から引き下がり、孤立状態を作ろうとします。引っ込み思案。あんなに社交的で、人付き合いが好きだった人が、人付き合いをしたがらなくなったり。

ちょっと他人をイラっとさせる程度ではなく、実質傷つけてしまうくらいの悪態をついたりののしったりすることもあります。こうなると、人付き合いどころではなくなってしまいます。

そして約束事が守れないというのも、行動面での特徴です。学校へ朝8時30分までに登校する、7時30分までに出社する、などの社会的な約束ごとはもちろん、個人間での、明日4時駅前で待ってるから、その後一緒に食事しよう、なんて待ち合わせもできなくなる。なぜできなくなるかというと、明日はいつもより早い7時30分に仕事だから、朝は5時までに起きなきゃ、そのためには今夜は早く寝よう、そのためには、今夜の女子会は8時には切り上げなきゃ、というふうなロジカルな考えができないんです。明日7時30分仕事というのは分かっているけど、その約束を守るためにはどうしたらいいのか、考えることができない。で、いつものように夜遅くまでスマホをいじっていて、朝早く起きることができない。そして仕事に遅刻。仕事を失ってしまうという最悪の結果になってしまうことも。

自分を傷つけたいという衝撃にかられる、というステージを超えて、実際に自傷行為をしてしまうこともあります。死にたいと思うだけに止まらず、自ら傷つけるのです。

身体面での特徴的症状

身体的な特徴は、自分でもその変化が分かりやすいのではないでしょうか。

常に疲労感があり、気力が無い。体にエネルギーがみなぎらず、やる気が出ない。また説明のつかない、原因不明の痛みがあります。激しい頭痛がしたり、ひどい首や肩のこりなど、なぜ痛みがあるのか、これといった原因が思いつかず、その痛みをずっと引きずったまま、日常生活を送るのはとても辛いことですね。

鬱というと、食欲が無くなる、というイメージがありますが、食欲が増すということもあります。以前より食欲が変化した、というのがポイントです。

また、ダイエットをしているわけではないのに体重が減ったり、いつも通りの食生活を送っているのに体重が増えたり。これは、1ヶ月で体重の5%の増減が目安です。体重60kgの人なら3kg、50kgの人なら2.5kgです。今まで通りの生活を送っていて、これだけの体重の増減があれば、注意が必要です。

夜よく眠れない、または寝すぎるという過眠。寝つきが悪く、何となく一晩中よく眠れない、というパターンだけでなく、夜中に目が覚めて、そのまま再び眠れず朝が来る、ということもあります。こういう夜よく眠れないというのが、鬱のようなイメージがありますが、逆に寝すぎるという睡眠過多ということもあります。ここでもまた睡眠パターンの変化がポイントなのです。

子供の頃はよくあんなに直ぐに熟睡できたな、十代の頃は週末は昼過ぎまで寝てたっけ・・・。と、昔の自分と比べて、なのに今は朝は週末でも6時に目が覚める、という変化ではありません。

また性的な問題も報告されていて、男性のEDとうつ病との関係が指摘されています。

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まとめ

うつ病を克服するためにも、早期治療、そのためには、早期発見が鍵となります。上記のような抑うつ状態がある場合、特に注意が必要です。

癌は早期発見できれば、完治する確立が高いということは、ご理解いただけると思います。うつ病もそれと同じ。本人はもとより、家族などの身近な人間が、その変化にいち早く気づくことができるよう、うつ病かも?と疑われる抑うつ状態の特徴的症状一覧を、

  • 感情
  • 思考
  • 行動
  • 身体

の4つの側面から、分かりやすくまとめました。

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